東京女子大学教授 杵渕博樹 キネフチヒロキ(戦後・現代ドイツ文学)のホームページです。

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− 論文 −

1.痛みと共感の人間性 ― 『局部麻酔をかけられて』の一断面
  1992年ヨーロッパ文学研究第39号、早稲田大学文学部発行(1992年3月)S.96‐107.
2.故郷の喪失、和解の墓地 ― Günter Grass „Unkenrufe“
  1994年文研紀要別冊第21集(文学・芸術編)、早稲田大学大学院文学研究科発行 
  (1995年2月) S.65‐74.
3.恐怖の中の希望と「ネズミ」の役割 ― ギュンター・グラス『雌ネズミ』に関する研究ノート
1995年 Angelus Novus 第23号、早稲田大学大学院文学研究科独文専攻 Angelus Novus 会発行(1995年12月)S.27‐44.
4.「ヒロイズム」と啓蒙 ― ギュンター・グラス作品における語り手像の変遷
  1997年文研紀要第43号、早稲田大学大学院文学研究科発行(1998年2月)S.103‐116.
5.壁のあとの空虚さ ― アネト・グロシュナー『レスト・エスプラナーデ』
  ワセダ・ブレッター第7号、早稲田大学ドイツ語学・文学会発行(2000年3月)S.19‐35.
6.ある「文学」の挑発的倒錯 ― ペーター・ハントケ『冬の旅』の意味するもの
  山田広明教授古稀記念論文集、同刊行委員会発行(2000年5月)S.47‐56.
7.歯科医とネズミと二つのモニター ― ギュンター・グラス作品における映像コミュニケーション
ドイツ文学第108号、日本独文学会発行(2002年3月)S.186‐198.
8.脳の盲点と作家の罪 ― クリスタ・ヴォルフ『原発事故』におけるテクノロジー批判と文学的自己批判 
棗田光行教授退職記念論文集「ドイツ・文学の描くその紋様」、同刊行委員会発行(2002年7月) S.81‐95.
9.家族の危機はどう克服されるか ― ギュンター・グラス Im Krebsgang における家族の物語と「ドイツ」
ワセダ・ブレッター第10号、早稲田大学ドイツ語学・文学会発行(2003年3月) S.44-65.
10.「捏造」を巡る闘争としての書く行為 ― ニコラス・ボルン『捏造』
  ワセダ・ブレッター第18号、早稲田ドイツ語学・文学会発行(2011年3月) S.3-18.
11.日常的暴力あるいは暴力的日常の迷宮 ― クレメンス・マイヤー『暴力』の物語構造
  大久保進先生古稀記念論文集『規則的、変則的、偶然的』、同編集委員会編 (2011年3月) S.181-204.
12.Über den Krieg schreiben. Zu Nicolas Borns Roman „Die Fälschung“
  ドイツ文学143号、日本独文学会発行(2011年12月)S.62-76.
13.ジャーナリストの戦場と「女」 − ニコラス・ボルン『捏造』と開高健『輝ける闇』『夏の闇』
  比較文学年誌第48号、早稲田大学比較文学研究室(2012年3月25日) S.98-114.
14.言葉の危機と「メガマシーン」 − ニコラス・ボルンの〈文学〉とテクノロジー批判
  研究論文集−教育系・文系の九州地区国立大学間連携論文集−第6巻第1号(通巻第10号)(2012年10月)
15.焼け跡の女たち − ノサック『ドロテーア』と金子光晴『風流尸解記』
  〈過去の未来〉と〈未来の過去〉保坂一夫先生古稀記念論文集、同編集委員会編(2013年3月)S.48-58.
16.死者と出会うための越境 − ギュンター・グラス『グリムのことば』
  ドイツ文学146号、日本独文学会発行(2013年3月25日)S.72-87.
17.あらかじめの喪失と死者の視線 − ギュンター・グラス『箱型カメラ』
  ワセダ・ブレッター第20号、早稲田ドイツ語学・文学会発行(2013年3月25日)S.18-33.
18.未来への手紙 − ニコラス・ボルン『発見者の目』のポエーティク
  ドイツ文学148号、日本独文学会発行(2014年3月25日)S.225-245.
19.憂鬱なる倦怠 − ニコラス・ボルン『発見者の目』における現実を巡る闘争
 九州地区国立大学教育系・文系研究論文集−第2巻第1号(通巻第14号) (2014年10月)
20.この世の異界の果ての果て : クレメンス・マイヤー『石の中』の物語構造と「日本」
  ワセダ・ブレッター第22号、早稲田ドイツ語学・文学会発行(2015年3月25日) S.7-27.
21.日常の中の自画像とユートピア − ニコラス・ボルンとフランク・オハラ
   九州地区国立大学教育系・文系論文集−第2巻第2号(通巻第15号)No.6. (2015年3月)
22.長篇小説作家の原点 − ギュンター・グラス初期戯曲作品『洪水』
  西日本ドイツ文学第27号、日本独文学会西日本支部発行(2015年11月30日)S.1-14.
23.もうここにはいない読者、今そこにある〈文学の未来〉 − ギュンター・グラス『女ねずみ』の黙示録性を巡って
  ワセダ・ブレッター第23号、早稲田ドイツ語学・文学会発行(2016年3月25日) S.21-36.
24.〈ドイツの罪〉と戦後 − ギュンター・グラス作品に見る〈反戦〉
  世界文学第124号、世界文学会発行(2016年12月10日) S.10-17.
  〈ドイツの罪〉と戦後:訂正追記
25.死を生に編み込む − ギュンター・グラス『限りあるものについて』
  西日本ドイツ文学第29号、日本独文学会西日本支部発行(2017年11月21日)S.15-29.
26.生きることと書くことの物語 − ニコラス・ボルン『物語の地球からは見えない側』の物語構造
  ワセダ・ブレッター第26号、早稲田ドイツ語学・文学会発行(2020年2月25日) S.28-46.
27.他者との出会いと開かれた土着性 − クレメンス・マイヤー『静かなる衛星』
  西日本ドイツ文学第32号、日本独文学会西日本支部発行(2020年11月1日)S.41-54.
28.他者となって他者と向き合う ― クレメンス・マイヤー『静かなる衛星』における〈なりかわり〉
  東京女子大学紀要論集第70巻2号、東京女子大学論集編集委員会発行(2021年3月31日)S.39-63.
29.「脱原発」後の社会を考える ー「再生可能エネルギー」と1970年代の議論
  日本の科学者第56巻8号、日本科学者会議発行(2021年8月1日)S.30(310)-36(316).
30.生き延びるためのメランコリーと共生 − ギュンター・グラス『蝸牛の日記から』の思想
  西日本ドイツ文学第35号、日本独文学会西日本支部発行(2023年11月18日)S.1-14.


− その他 −

  ギュンター・グラスの「ドイツ」、「歴史」、「社会民主主義」(1992)
バタイユとベンヤミン ― 純粋な暴力と人間性を巡って(1994)
翻訳:ニコラス・ボルン『群集の中にあってなおかつどの一人もが現れるということ』
附論:社会的行為としての詩作と「継続する物語」の終わり −ニコラス・ボルンの詩が語るもの− (1996)
大学における「教養」の否定について ― 第二外国語教育再考 (2014)
翻訳:クレメンス・マイヤー『戸の外で』
附論:訳者あとがき(2015)
書評:小黒康正訳ヘルタ・ミュラー『心獣』(2015)
書評:津村正樹、アンドレアス・カスヤン訳
ユルゲン・トーデンヘーファー『「イスラム国」の内部へ 悪夢の10日間』(2017)
日本の読者として書く(2018)


拙著『人類は原子力で滅亡した』に書評を寄せていただきました。ありがとうございました!

   竹内先生評(『西日本ドイツ文学』25号,2013)
   依岡先生評(『ドイツ文学』149号,2014)


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