関孝和の写本

開方算式

『開方算式』の金子昌良による写本である。書写者が金子昌良であることは、 同じ書写者の『算脱験符』の書写奥書からわかる。 『開方算式』は関孝和編撰となっているが、 建部賢弘による『大成算経』巻之三「開方第三」の草稿である。 金子左右平昌良は、菊地長良(1786-1872)の門弟で『當世改算記』(1847)などの著作がある。 『開方算式』(学士院230)は、 泉田源三郎が学士院に寄贈しているので菊池長良の写本と考えられるため、 『開方算式』(金子昌良写)の親本あるいは兄弟本である。
開方算式(金子昌良写)

三部抄

関孝和の『解見題之法』(1685?),『解隠題之法』(1685),『解伏題之法』(1683)は 18世紀中期以降関流では「三部抄」と呼ばれた。 「三部抄」の金子昌良による写本である。 写本は3冊が合本されているが、サイズが大きくなるので3つに分割する。
解見題之法(金子昌良写)
解隠題之法(金子昌良写)
解伏題之法(金子昌良写)

算脱験符

書写奥書より、『算脱験符』金子昌良による写本である。
算脱験符(金子昌良写)


長田直樹 <osada"at"lab.twcu.ac.jp> ("at" を@に置き換えて下さい。)