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卒業論文

 卒業論文は、大学のカリキュラムの中では特別な存在です。4年間の学習の集大成として、個々の学生が「凡そ真なること」を探してそれぞれの関心に基づいて、それぞれの方法論でいどむのが卒業研究であり、それを「一生で一度の」大作にまとめたものが卒業論文です。

 コミュニケーション専攻では、この卒業論文をたいへん重視しています。卒業論文の書き方や審査 の仕方、審査の結果をめぐっては専攻のスタッフは毎年長い議論を繰り返していますし、学生に対しては、ゼミの時間を越えた日常的な個別面接や指導も行われています。卒業後に大学院にすすんで、卒業研究の結果を国内外の学会で発表したり、学会誌で刊行されたりすることもあります。期限までに書き上げられず就職を延す人、パニックになって途方にくれる人、卒論を武器に会社に売り込みをして新聞にとりあげられた人など、卒業論文をめぐっては、悲喜こもごものエピソードが繰り返されます。

 卒業生からも、卒業論文は就職してから役に立ったというコメントをもらっています。大変だけれど、対象を客観的にとらえて、データ化し、分析して自分なりの言葉でそれをレポートするという作業は、会社でレポートを書くときに直接役に立ったというものや、会社の顧客リストを再精査してあたらしい企画をつくるという作業に役に立ったというような意見です。

 一人一人を大事に少人数教育、個別指導をしている東京女子大学のポリシーを、コミュニケーション学という社会科学の領域で実現したことの一つの成果といえます。

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